『ありがとう』
平和ってなんだろう、在校生や見る人たちに、このキッズゲルニカを通してどんなことを伝えたいのか、と考えた時、子どもたちの中に「あいがとう」の言葉が浮かんできました。
「戦争や争いがあれば、友だちと遊んだり、学校で勉強したりすることはできない。」
「今ある私たちの生活は当たり前ではなく幸せであるということ。」
「悩みを相談したり一緒に遊んだりすることも平和でないとできないということ。」
「世界には平和でない国があることを知ってほしい。1年生から5年生みんなで仲良くしてほしい。」
「ちゃんと『ありがとう』と伝えることを大切にしてほしい。」
家族・学校・仲間・何気ない普段の日常に感謝したいという気持ちを、見る人に伝わるように絵に表したいということでこのテーマが決定しました。
1.指導課程
2013年度中豊島小学校のキッズゲルニカは、学んできたこと・受け継いできたこと・伝えたいものを絵に表現しようということでクラスごとに話し合いを進め、まず各個人で原案の絵を考えました。そして、各クラス3.4人の代表で実行委員会を結成し、その実行委員を中心に話し合いを進めていきました。
集めた原案をもとに実行委員会で入れたい絵を話し合い、構成を考え、絵の原画を完成させました。
そしてキャンパスに拡大し、色を相談して決め、どこの絵をどのクラスが担当して、誰が色を塗るのか話し合い、色づけ本番を迎えました。一筆一筆大切に色づけをしていき、キッズゲルニカを完成させました。
クラスみんなで色を塗る時間は、何とも言えない、とても温かい雰囲気に包まれていました。狭い教室の中で3.5m×7.8mサイズのキャンパスを広げると、教室いっぱいになり、色を塗る子どもたちの体がぶつかってしまうこともあります。そのような中で「ここずれるから、ここ行っていいで。」や「私ここやっとくわ。その色貸して。」など声を掛け合い相談し、譲り合いながら、色を塗っていく姿がありました。一つの絵を完成させる過程で子どもたちの心も一つになっていったような気がしました。
4.参加児童
2013年度卒業生 93名
キッズゲルニカ実行委員 10名
6-1 3名 6-2 4名 6-3 3名
指導者
坂口 倫子(3組担任)
指導協力
山口 三佐子(図工科)
橋戸 美幸(1組担任)
森 咲恵(2組担任)
川畑 存映(担任補助)
北川 壽人(人権総合教育研究部 キッズゲルニカ担当)
人権総合教育研究部 先生方
文責 坂口 倫