2015.02.22 ミュンヘン日本人国際学校小学部6年生16人は、年間を通して「世界の子どもたち」をテーマに平和学習に取り組んできました。社会科では、二度の大きな世界大戦について、総合的な学習の時間では、飢餓、少年兵、児童労働など世界中でおこっている悲しい現実について学びました。私たちの生活の中には、自分たちとそう変わらない年齢の子どもたちの労働によって作られているものがたくさんあり、私達の豊かな生活はそういった人々の労働によって支えられていることを学んだことで世界中の子どもたちの問題が、私たちの生活とつながっていることを知りました。修学旅行ではベルリンに行きました。冷戦の話、東ドイツでの暮らしについての体験談を聞くことができました。そして、現地校の人たちと一緒に「平和、幸せ」をテーマにしたピクトグラムを作るワークショップに参加しました。中国、シリア、モロッコ、ポーランド、ガーナ、ルーマニア、イラン、レバノン、ブラジル、日本の10か国のメンバーが集まりました。それぞれの抱えている背景は違いましたが、平和や幸せを願う気持ちは同じでした。
私たちは、これまで学んできたことを一枚の絵に表現しました。題名は「虹色えんぴつ」です。「世界には、戦争や児童労働、少年兵、飢餓など様々な問題があるけれど、一人ひとりがそれぞれの色(個性)を創り出し、みんなと手をつなぎ未来という名のキャンバスに平和の虹を描こう」という意味です。キッズゲルニカに出品されたのほかの学校の作品を見て、世界中の子どもたちが同じ平和を願って描いていることに、これからの未来に希望を持つことができました。