Wednesday, March 30, 2016

東京の赤羽台西小学校でキッズゲルニカ












平成27年度キッズゲルニカ

 私たち北区赤羽台西小学校6年生53名は総合の時間に「平和の学習」をし、平和とはどのようなものなのか、幸せとは何なのかを考え、図工に時間のこの作品を作り上げました。
 総合の時間には、U君のおじい様から、戦争や原爆の体験についてお手紙を頂き、戦争の恐ろしさを知ったり、昭和館としょうけい館に見学に行き、戦傷者の方々の苦しみやお気持ちを理解することができました。そして、キッズゲルニカについて、大妻女子大の金田卓也先生にお話をお聞きし、この絵の制作に入りました。
 53名一人一人が赤西キッズゲルニカに込めたい思いや場面を、言葉や絵に表し、それをもとに実行委員が下絵をつくり全員で描きました。画面中央には地球の上にスカイツリーと東京タワーが描かれています。この二つのタワーは赤西小からいつも見ることができ、この電波塔から平和を発信していきたいという思いが込められています。電波塔からは、ピンクのハートが広がっていて、ハートのなかには幸せを感じられるような絵を描き、色々な場所に幸せが運ばれるという意味です。また、地球の汚れた部分は、争いや差別のあるところですが、それを武力で解決するのでなく消毒液で治そうとしています。野原には学校と学校に向かっている世界の子供達や、日常の生活を楽しんでいる人々を描きましたが、肌の色の違う人々や、車椅子に乗った人もいて、みんな平等で、学んだり安心して暮らすことができるようにという願いが込められています。
 今の私たちの生活は平和ですが、過去の戦争の歴史を忘れてはいけないという意味で、左下の過去のページには、戦争の苦しみや悲しみを描きました。右上の大きな鳥は「アカバ」と言って、赤西小のキャラクターで、その上には学校で飼っていた、ウサギのモップと、ニワトリのクックが乗っています。
 6年間一緒に過ごしてきた仲間と、卒業を前にこの大きな画面に向かい、私たちの平和への思いを協力して表せたことは貴重な経験となり、それぞれの心に残りました。きっと一人一人のこれからの歩みに生かされると思います。


        東京都北区赤羽台西小学校平成27年度6年生一同