Thursday, August 14, 2014

被爆69周年、原爆落下中心地公園から、 「平和の祈り キッズゲルニカ in ながさき」































2014.08.09
 長崎に原爆が落とされてから69年目の 8月6日広島原爆の日、9日の長崎原爆平和祈念式典に合わせて、多様な国と長崎の子どもたちが、平和を願って描いた平和壁画を原爆落下中心地公園で展示された。二度とあってはならないこの日に、ここ長崎を訪れるおおぜいの人たちに、子どもたちの平 和の祈り、希望のメッセージが平和壁画に込めて世界に発信された。長崎親善人形の会(瓊子の会)は7年前から各地の子どもたちと平和壁画制作に取り組んでいる。











長崎市立戸町小学校区 学童保育たけのこC.K.P. 
「長崎女神大橋から世界平和を 瓊子とマリアの願い」(2014年制作) 国際観光港として、世界各国から数多くの旅客船が寄港する長崎港。 その入り口に架かる「女神大橋」のたもと、戸町。学童保育たけのこクラブ、キッズ、ピースに所属する小学生175人の内、絵を描くのが好きな 子どもたち47人が、土曜日に学童施設に集まり、地区のシンボル「女神 大橋」、長崎から米国に渡った「長崎瓊子人形」、戸町小学校に贈られて きた「新・青い目の人形マリア」、そして「長崎の天主堂」を描き込んで、 戸町らしさと世界の平和を願い、各々の手型をキャンバスの縁にちりばめて、世界平和を祈る約束の手形となりますようにとの思いを込めて完成させた。



   








宮城県南三陸町小中学生と南島原市子ども会 『未来のふるさと』(2012年制作)
  南島原市は、22年前の雲仙普賢岳災害の時、全国から数多 くの御支援をいただいた。 当時のご恩を少しでもお返しすることを目的として、東日本大震災 で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町に対して、微力ではあるが 様々な独自支援を行っている。 その支援事業の一環として、夏休み期間中に南三陸町の子どもたちに南島原市へ滞在してもらい、楽しい夏の思い出づくりの機会を設け、 多様な体験や本市の子どもたちとのふれあい交流を通して、双方の健 やかな心の成長を促すことを目的に「心のふるさと交流事業in南島 原」を開催している。南三陸町と南島原市の子どもたちが、交流を通してお 互いのふるさとの未来を合同で描いた。 (宮城県南三陸町小中学生30人、南島原市子ども会22)


   








諫早市立西諫早中学校 「命のバトン」(2014年制作
 被爆者・八木道子さんの話を聞き、「命のバトン」を受け取った。講演の最後に、八木さんは「これは、単なる握手ではありませ ん。被爆者は近い将来、ゼロになります。だから、これは命のバトンよ」とおっしゃった。 そこで、被爆者から私たちへの命のバトンを意味する堅い握手と、諫早の眼鏡橋を描いた。この橋には、私たちと世界をつなぐ架け橋に なってほしいという願いが込められている。 西諫早中では、今後も世界平和を発信できる活動を実践していこうと計画している。その第一歩として人権・図書委員会、美術部を中心に、全校生徒で取り組んだ。











長崎市立桜馬場中学校 美術部 「核兵器より花を」(2014年制作)
  中心にあるファットマンが細かく割れていっている。これは核兵器 を無くしたい思いから描いた。核兵器から飛びたっているハトは、 89日長崎に投下された原子爆弾の恐ろしさを、世界に伝えたいという思いと、戦争のない平和な世界になってほしいという願いを込めている。 原子爆弾が落とされたこの地、長崎で育った私たちは、平和について深く知り、後世に伝えなければならない。この作品を見て、私たちのように考えてくれる人が増えてくれればうれしい。











長崎市立大浦小学校 「世界とつながり平和を広げる」(2014年制作)大浦小学校の6年生99人は、これまでの小学校生活の中で 被爆体験講話を聞いたり、実際に原爆資料館に足を運んだりして、 一人ひとりが真剣に平和について考えてきた。 そして、どのようにすれば平和を広げることができるのかを考えたと きに、「世界とつながる」ことが平和を広げる第一歩であると考え、世界 の国の人々を、平和の象徴である鳩やバッファロー、蓮を描くことにした。 中心に描いた平和祈念像は、長崎から世界へ送るメッセージである。




西彼杵郡時津町 私立ひらき幼稚園 「音楽で心をひとつに」(2014年制作)
  豊かな心を育むため、音楽を中心にした保育を行っている。 年長児になると園の行事や地域のイベントなどで、マーチングを発 表する機会が多くる。音楽は世界共通の言葉である。"美しい音楽を聴いたり、演奏したりして世界中の人々が平和を愛る心でひとつになりますように"という願いを込めて 年長児3 8人が大好きな楽器や花を描いた












平戸市立平戸幼稚園(親子キッズゲルニカ
 「いのちのつながり ありがとう」(2014年制作平戸市立平戸幼稚園の食育の永遠のテーマは、「命を育て・命 をいただき・命をつなぐ」ことである。 3月に、卒園児が種をまいて命をつないだスイカさん、その子どもは 孫スイカさん。また秋には、孫ダイコンさんの種をまき、次の命をつないでいく。 そして、子どもたちは、野菜さんたちの命だけでなく、自分たち人間 の命も祖父母、父母とつながっていることを体感する。 心も体も元気に育て愛する平戸幼稚園"ひらどっ子"たち未来 の平和は君達の手の中にある!


   ほかにも東京の駕籠町小学校は世界中の人々が笑顔になれることを願った「地球の笑顔」、大阪からは寝屋川市の豊野保育園児が子どもたちの自由な心を動物に託して表現している。