金池小学校の6年生は,「平和発信」を学年テーマに1年間,学校生活を過ごしてきました。1学期,長崎に修学旅行に行き,学んだことをきっかけに,学校のリーダーとして私たち6年生が,日々の学校生活で平和を発信していくにはどうすればよいか話し合いました。そして,「友だちの思いを受け止めること」「受け止めた思いをつないでいくこと」など日々の授業や生活の場面で意識していく大切さをみんなで確認しました。
卒業にあたり,「自分たちが学んだことをステージ画にして体育館の前面に飾りたい」と,実行委員を中心にキッズゲルニカのステージ画制作を企画しました。原案をみんなから募集し,どのような絵にすれば,みんなの平和への願いを込められるか,話し合いを何度も重ねました。
最終的に,「みんなの心がつながり,響き合うことで,平和が生まれていく絵にしよう」とテーマが絞られました。平和の象徴であるフェニックスが,折り鶴とともに金池小学校から飛び立ち,命あるもの全てがつながっていく原画ができあがりました。そして,だれが,どこの絵を描くのかも自分たちで話し合い,協力して色を塗って仕上げていきました。
卒業式の当日は,式の開始を合図に幕を上げ,お家や地域の方々にステージ画をお披露目しました。幕が上がると同時に会場からは大きな拍手がわきました。キッズゲルニカ制作の企画・立案から完成まで自分たちの手で行うことで,6年生の心が一つになると同時に,平和への願いを多くの人たちに届けることができました。 (2013年3月)